ストッキングタイツや化粧品などの素材を使い、伯母をはじめとした母方の女性親族をモチーフに人形を制作している。
血族の特徴である下肢の遺伝疾患を、作家自身の持つ心身の違和や欠落の感覚になぞらえ、魂の依り代である”ひとがた”への手術的行為として糸を縫い込む。喪失体験の痛みを除去し、個人的な体験を物語へ昇華させることを主題にしている。
自身にとって「母」という語と等価な存在を求めることにより、普遍的な祈りについての模索をおこなう。
1981年、秋田県生まれ。東京藝術大学美術学部先端芸術表現科卒業。
展示
2024 ひとはなぜ ひとがたをつくるのか (横浜人形の家,神奈川)
2023 私たちは何者? ボーダレス・ドールズ (渋谷区立松濤美術館,東京)
2022 施設内併設展示 快復する私たちの身体 (PARA,東京)
2021 施設内併設展示 玄関に親戚が来ませんように (PARA,東京)
2021 大木裕之presents「超たまたま18」(小金井アートスポットシャトー2F,東京)
2020 大木裕之presents「超たまたま17」(小金井アートスポットシャトー2F,東京)
2019 櫛野展正のアウトサイド・ジャパン (東京ドームシティGallery AaMo,東京)
2018 渋谷芸術祭 SHIBUYA AWARDS 入選者展 (東急東京メトロ渋谷駅13番出口方面地下広場)
2017 あきたの美術 (秋田県立美術館1F県民ギャラリー)
2017 第20回 岡本太郎現代芸術賞展 (川崎市岡本太郎美術館,神奈川)
2016 ポコラートvol.5 受賞者展 (アーツ千代田3331,東京)
2014 ポコラート宣言展/巡回展 (アーツ千代田3331,東京/十和田市現代美術館,青森)
2012 個展 マザーズコンピレーション (ギャラリーMag,秋田)
2012-2013
東北を開く神話vol.1-2 (秋田市内各所)
2011-2015
ポコラート全国公募展 vol.2-5 (アーツ千代田3331,東京)
受賞
[美術]
2018 渋谷芸術祭 SHIBUYA AWARDS 入選 (渋谷区,東京)
2017 第20回 岡本太郎現代芸術賞 入選 (川崎市岡本太郎美術館,神奈川)
2015 明日の拷問展 明日の想像力賞 審査員:高嶺格 (ココラボラトリー,秋田)
2015 ポコラート全国公募展vol.5 審査員特別賞 審査員:中村政人 (アーツ千代田3331,東京)
[小説]
2017 第3回 林芙美子文学賞 大賞 (朝日新聞出版,東京 /北九州市,福岡) 小説「とぜね、かちゃくちゃね」
掲載
[美術]
2023 『私たちは何者? ボーダレス・ドールズ 』第10章「ヒトガタはヒトガタ」pp.134-135 / 青幻舎
2021 『美術手帖』2021年2月号「ニューカマー・アーティスト100」p.63 / 推薦者・執筆者:福住廉 / 美術出版社
2018 『アウトサイド・ジャパン』p.154「COMMENTARY No.92」/ 著者:櫛野展正 / イーストプレス
2015 『ポコラート宣言』pp.52-53「おばといとこたち」/ 著者:中村政人 / 3331 Arts Chiyoda
2013 『福祉×表現×美術×魂』p.135「GOD MOM」/ 監修:保坂健二朗, 編著:中村政人 / 3331 Arts Chiyoda
[小説]
2024 『小説トリッパー 2024年 春季号』pp.46-92「ファム・メゾン」/ 朝日新聞出版
2019 『ユカリロ03号』pp.70-77「動物園」 / ユカリロ編集部
2017 "プレミアムビール ガージェリー Short Story "(広告用掌編) 「いまが一番いい時間」/ 株式会社ビアスタイル・トゥ・ワン
2017 『小説トリッパー 2019年 春季号』pp.252-274 「とぜね、かちゃくちゃね」/ 朝日新聞出版
参加
2019 TABF東京アートブックフェア 公募ブースエリアA-055 Zine制作,販売 (東京都現代美術館)
2017 第二十七回文学フリマ東京 Zine制作,販売 (東京流通センター 第二展示場)
2016 「物語るテーブルランナー」プロジェクト 参加者として1枚提出/110×35cm